今回はコマンド(おすわりやふせなど)の指示の出し方について書きたいと思います。
皆さんはわんちゃんにおすわりをさせたい時にどの様に指示を出していますか?
「おすわり」と言葉(のみ)で一度指示を出してビシッと反応出来るのが理想ですが、良く見かける光景でおすわりの姿勢が出来るまで「おすわり」、「おすわり」、「おすわり」と連呼して何回目かの指示で反応している場合があります。
例えば5回目の指示で反応出来た場合、1回目~4回目の指示には反応が出来ていないので結果的に無視(失敗)をしたことになります。
トレーニングではこの失敗をなるべくさせたくないので、失敗はさせても2回までで、3回目には必ず成功するようにします。
ではこの「必ず成功するように」するにはどうすれば良いでしょうか?
ポイントは言葉(のみ)での指示で失敗してしまっているので、指示のレベルを下げて手の誘導で指示を出したり、それでも難しそうであればおやつやおもちゃを使って成功に導いてあげてください。
多くの飼い主様が言葉の指示のみで成功させようと力が入ってしまっている場面が多いですが、元来わんちゃんは非言語動物であるため言葉は理解できません。
ではなぜ色々と複雑な声符(言葉の指示)や指符(手の合図)に反応出来るかと言うと学習により言葉や手の合図と行動を結び付けて覚えているからです。
たまに「うちの子はおすわりを教えてないのに出来る」と言われる場合もありますが、それも飼い主様のおすわりと言う指示と書き方は良くないかもしれませんが、たまたま座った行動が重なってそれが繰り返され出来るようになったと思われます。
座る行動や伏せる行動が出来るのは生得的行動の一種で、生まれたばかりのパピーが教えられなくても吸乳や排泄行動が出来ることと同等のことになります。
ハイハイから立つ行動を覚え、立った後には自発的に座ったり、伏せたり、横になったりしますよね。
そのそれぞれの行動に人間側が指示をつけてコマンドとして反応出来るようにしています。
指示を出すときのポイントをまとめると、
・連呼せず1度だけ
連呼してしまうとどのタイミングで出来たか分かりにくく、また成功するまでの指示が失敗の数になってしまうため
・失敗は2回まで
極力失敗をさせたくないと言う部分と1回だけの失敗でレベルを下げてしまうと考えさせる機会も奪ってしまうため
・熱くなり過ぎない
飼い主様が熱くなりすぎると口調や行動が強くなってしまう場合が多く、ワンちゃんからしてみると怒られていると感じてトレーニングがイヤになってしまう場合もあるため
となります。
初めて練習をする時は出来なくて当たり前と言う意識で取り組んで、いきなり高いレベルでの成功を望まないようにしてください。
よくお伝えしているのはスモールステップの考え方で、小さい成功体験を積み上げて失敗をしにくくやる気を落とさないで目標を達成させます。
また、これもあるあるなのですが、飼い主様はおすわりと言うのがどのような行動(姿勢)かをわかっているので、わんちゃんも出来るものと決めつけてリードをグイグイ引っ張ったり「なんで出来ないの?」と思ってしまったりしますが、わんちゃんからしてみたら「おすわりってなんじゃらほい?」な状態なので、思い込みをし過ぎず優しく教えてあげてくださいね。
おすわりやふせの練習方法については別の機会で書きたいと思いますので、まずはいかに 成功体験を積ませてあげるかと言う事を意識して指示を出してあげてください。